【高等職業訓練】月10万円もらいながら無料で国家資格が取れるって知ってる?

シングルマザーとして子どもを育てていくには、より給料の高く安定した職場へ転職する必要があります。

転職してもずっと低い収入のままでは、ママも子どもも将来がさらに危うくなってしまいかねません。

しかし、条件のよい職場へ転職したくても、社会人経験が浅かったり、十分なスキルが無いために諦めているママも多いでことしょう。特に小さな子どもがいれば、転職先を見つけるのも一苦労ですよね。

そんなシングルマザーにおすすめなのが、「高等職業訓練」を利用して再就職する方法です。

「高等職業訓練」を利用すれば、数年以内に今よりずっとゆとりのある生活が送れるかもしれないからです。勉強する時間とお金が無いというママは必見です。

「高等職業訓練」ってなに?

高等職業訓練とは、求職者に対し、職業に必要な自治体が指定する国家資格を習得させるために行う訓練のことです。

国家資格が必要な職は、当然ながら国家資格がなければ働けないため、多くの職種が人手不足であることが少なくありません。

「高等職業訓練」で対象になる国家資格

一般的に、「医療」「福祉」「美容」「調理」が対象となります。
医療関係の資格が特に多く、より高収入で福利厚生も充実した職場が多いことからシングルマザーに人気です。

  • 医療系:看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、歯科衛生士、臨床検査技師
  • 福祉系:保育士、社会福祉士、介護福祉士
  • 美容系:美容師
  • 調理系:調理師、製菓衛生師
  • エンジニア系:自動車整備士
対象資格は地域で異なります

各都道府県・市区町村の長が「地域の実情に応じて定めた国家資格」となるため、各自治体で対象としている資格が異なる場合があります。当記事で紹介していない資格もありますので、ぜひご自身で確認してみてください。

「高等職業訓練」では入学から就職までサポート

訓練にかかる費用をすべて負担してくれる

働きながら一人で子育てをしていれば勉強する時間なんて無いし、そもそもお金もない、そう思っているママの声が聞こえてきそうですが、心配はご無用です。

入学から就職までにかかる費用はすべて「無料」

1.学費が無料

高等職業訓練で養成学校へ通う場合は、学校でかかる入校料や授業料はいっさいかかりません。

2.交通費なども実質無料

高等職業訓練を受けるひとり親に無利子でお金を貸付てくれる貸付制度があります。この貸付制度は、交通費から引っ越し費用などに充てることができるもので、職業訓練を修了し、資格を取得して5年間働けば、貸付金の返還が免除されます。
※詳しくは、各自治体の「ひとり親家庭 高等職業訓練 促進資金貸付制度」をご確認ください。

月10万円の生活費を負担してくれる

高等職業訓練のために、1年以上を養成機関で修行する場合につき、促進給付金と修了支援給付金が支給されます。

促進給付金 修了支援給付金
住民税課税世帯 月額70,500円
(月額110,500円)
25,000円
住民税非課税世帯 月額100,000円
(月額140,000円)
50,000円
支給期間 修業機関の全期間
(上限3~4年)
修了後に支給

※( )は、最後の12か月目の給付額

さらに自治体独自の給付金も?!

上記2つの給付金に加え、さらに給付金を支給している自治体もあるようです。ぜひあなたが暮らす自治体も確認してみてください。

就職するまで手厚くサポートしてくれる

養成学校を修了し、資格を取得してから就職するまでの間はハローワークと連携しながら職探しを手伝ってくれたり、その間の生活費をサポートしてくれます。

1.求職支援訓練

1コース3か月~6か月の求職者支援訓練が無料で受講できます。

2.職業訓練受講給付金

月額10万円+通所手当が支給されます。

3.求職者支援資金融資

求職支援訓練中の方で生活費が不足している場合に貸付を利用できます。


参考
求職者支援制度があります! 厚生労働省

市区町村の子育て窓口へ相談に行こう

高等職業訓練での給付金と児童扶養手当などを利用しながら、何とか生活していける目途がつけば、次は目指す目標を決め、子育て課へ相談しに行きましょう。

1.めざす国家資格を決める

目指す国家資格を決める前に、まずは必ずあなたが暮らしている市区町村のホームページから「高等職業訓練促進給付金等事業」の対象となる資格を確認します。あなたの希望する将来像と合致する職種が見つかったら次のステップです。

2.職業訓練学校を探す

希望する資格が決まったら、次は訓練機関を探してみましょう。お住いの都道府県内にいくつか学校が見つかると思います。学校により申し込みの時期やコースが異なります。


参考
教育訓練講座検索システム厚生労働省

3.窓口へ申請に行く

給付金の支給対象者

ひとり親家庭の父または母で、20歳未満の児童を扶養していること。さらに以下の条件もクリアする必要があります。

  • 児童扶養手当の支給を受けている又は同等の所得水準にある
  • 養成機関において1年以上のカリキュラムを修業し、対象資格の取得が見込まれること
  • 仕事または育児と修業の両立が困難であること

給付金を受け取る手順

STEP.1
母子自立支援員に相談する
市区町村の保育園などの申し込みをする子育て関連の窓口へ行きます。
STEP.2
「支給申請書」を提出する
 
STEP.3
「支給決定通知書」が届く
 
STEP.4
「請求書」を提出する
 
STEP.5
金融機関に振り込まれる
 

新しい未来を築きにいこう

今回は、十分な収入を得られずに、いつまでもお金のことで悩みつづける人生とはおさらばしたい、そんまママに向けて高等職業訓練について紹介しました。

国家資格を取得することで、もしかしたらあなたの未来が大きく変わるかもしれません。ぜひ明るい未来を描きながら、一歩を踏み出してみましょう。

参考文献

厚生労働省「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について」

https://www.mhlw.go.jp/content/000533578.pdf

https://www.mhlw.go.jp/content/000536764.pdf

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