生きるのに疲れた
あなたは今、仕事や子育ての悩みを誰にも相談できないまま、辛い状況をひたすら我慢し続けた結果、鬱になり気力を失っていませんか?また、常に興奮状態で心に余裕がなく、強いストレスを感じるたびに子どもに怒鳴り散らしていませんか?
わたしは今年で7年目を迎えるシングルマザーです。
長年、切羽詰まったギリギリの状況で、誰にも相談できないまま精神をすり減らしていきました。常に疲弊、頭痛、イライラが抑えきれず、情緒不安定な日が増えていくようになりました。子供にキツく怒鳴り散らしてしまう機会も増えていきました。そして、最終的に家事も仕事も育児も自分自身のことさえも手がつけられない状況に陥り、精神も家庭も崩壊寸前まで達しました。
人間は一人では生きていけない
37歳になってはじめて理解しました。「誰かに頼ることは良くないこと」という価値観を押し付けられてきたため、どんなに辛くても、人に弱音を吐くこと、甘えることなく、発散することなく、全てを抱え込みすぎ、爆発しました。
そんな私が最悪の精神状態から抜け出した今、確信を持って言えることは、「人間は一人では生きていけない」ということです。人に愚痴や弱音を吐露せず、感情を押し殺していても何も解決しません。それどころか、悪化する一方です。人には弱音を吐いたり、ダメな自分を受け入れてくれる「心の安全基地」が必要なのです。心の拠り所となる安全基地があるからこそ、人は何度もそこに帰っては、再び頑張っていけるのです。
この記事では誰にも助けを求められずに苦しんでいる子育て中のママに向けて、甘えることの重要性とわたしがメンタル疾患から回復するために実行した3つの治療方法を紹介します。一人でも多くのママのお役に立てれば幸いです。
メンタル疾患から脱出するために私が行った3つの治療方法
ママのメンタルが安定していない場合、子どもはその影響をダイレクトに受け、メンタルに問題を抱えるようになります。子供に心に傷を残させないためにも、限界になる前にこれから紹介する3つのことを実行に移してください。
1. 社会制度を活用して「休養」をとる
心の傷や怪我を回復させる上では、身体の大怪我や病気の時と同様に、休養がもっとも有効な治療方法の一つです。数日間だけでも休養をとることで、極度の疲労とストレスから少しずつ回復していくのを実感できるはずです。
「ショートステイ」を利用して一人の時間を過ごす
私は「もうこれ以上無理だ」と限界に達して初めて、施設を利用する決意をしました。誰にも頼れずたった一人で子育てしてきたママにとって、施設となればなおさら二の足を踏んでしまうかもしれません。ですが、頼れるところなど他にどこにもないのです。親子一緒にいることの方が弊害が大きいと感じるなら、まずは1泊だけでも利用してみてください。利用前に下見をしておけば不安も軽減されるはずです。
わたし
児童養護施設に子どもを預け、治療に専念する
ショートステイだけでは利用できる日数が不十分という場合、療養入院が適しているかもしれません。私自身は本当に困った時のために、病院をピックアップし、資料を取り寄せておきました。中長期入院の場合、病院側が退院させてくれないなどの問題が発生しているようなので、病院の見極めは慎重にした方が良さそうです。
2.ストレスの少ない「環境」へ整える
私にとって、ストレスを一番強く感じる環境は「家庭内」でした。普通のメンタルならどうってことないことでも、キャパオーバーの時は過敏に反応して、怒鳴り声を上げてしまっていました。人を変えることはなかなか出来ませんが、環境を変えることで人の行動をコントロールし、ストレスを減らすことはある程度可能になります。
私がストレスを感じてしまうこと
- 家の中を汚す、荒らす
- 物を壊す、失くす
- 使った物を出しっぱなしにする、片付けない
- 大切なものを勝手に持ち出す
- 物事が時間通りに進まない
私が行った改善策
- 家で過ごす時間を減らす
- 物を減らす、収納方法を変える
放課後は学童保育へ預ける
これまで、放課後は私が子供の宿題を見たり、習い事へ連れて行くなどをして子供との時間をとっていましたが、当面の間は習い事をやめ、学童保育を利用することにしました。家にいると宿題に集中しなかったり、おもちゃやイタズラで家の中はぐちゃぐちゃになっていたからです。結果、宿題もしっかりと終わらせてきてくれ、おもちゃ遊びも、お友達との遊びもしてくるようになったため、怒る回数が劇的に減りました。
職場を変える
私自身も家にいると仕事が進まなかったり、余計なことを考えてしまっていたので、オフィスを自宅から外へ移しました。結果、仕事に対してのメリハリが付き、オンオフもはっきりできるようになりました。テレワークや在宅ワークの方は検討してみてください。
3.「心の安全基地」をつくる
自身が毒親、機能不全家族の中で安らぎを感じず不安を感じて育ってきた場合、人に頼ったり甘えたり、人と繋がったりすることって本当に大変ですよね。でも、悩みの一番根っこにある寂しさや悲しみの感情に蓋をし続けたり、人との深いつながりを避けていては、一生孤独感から逃れられません。
心を癒すためには、安心して鎧を脱ぎ、ダメな自分を受け入れてくれる「心の安全基地」がどうしても必要です。安全基地があるからこそ「また頑張ってやっていこう」という勇気が湧いてくるのです。どこかに必ずいると信じて、まずは気軽に出会いの場を増やす行動をしてください。
「心の安全基地」になり得る存在
- 安全感を保証してもらえる。
- 感受性(共感性とも)を持ち、そうしてもらえる。
- 応答性があり、求めているときに応してもらえる。
- 対応に安定性がある。
- 何でも話せる。
(出典:『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書)
(例)家族、友人、恋人・パートナー、SNSつながり、ボランティア仲間、専門家(医師・カウンセラー)、相談員など
恋人を作る
心の問題を解決する手段として、ずっと入院を考えてきたのですが、ある時ふと幸せホルモンをたくさん分泌させるためには「恋人を作る」のが一番効果的ではないかという結論に辿り着きました。活動を開始してから2ヶ月後、やっとなんでも打ち明けられる相手を見つけられました。なんでもさらけ出せる関係性が構築できたことで、これまで思い悩んでいた人繋がりたいという寂しさが嘘のように一気に解決していったのです。
「心の安全基地」をつくれば、メンタルがV字回復していく
メンタル疾患から抜け出す3つのキーワード(1.「休養」 2.「環境整備」 3.「心の安全基地」)をお伝えしました。中でも3の「安全基地」に関しては、自己解決できる物ではなく、他人が関わってきます。人に頼ることが苦手な人にとって一番難しい解決策であるのですが、これに本気で取り組めば、これまで悩んでいた全ての心の問題が解決していけるはずです。
2ヶ月間本気で探しに行った
私自身、本気で探し出してから約2ヶ月後に現在の彼と出会いました。出会ってすぐの段階で、彼にはグチャグチャの部屋を見られ、不安定なメンタルを知られ、抱え込んでいる問題をさらけ出してしまいました。普通ならドン引きされて、音信不通となるところを、彼は圧倒的な安心感を持って受け入れてくれたのです。
少しずつ緊張感がほどけていった
それから現在、彼とお付き合いして3ヶ月が経ちますが、いつでも安らぎや笑いを与えてくれるお陰で、次第にイライラや不安を感じなくなり、心に余裕が生まれるようになりました。また、子供とのスキンシップが増えたことで親子関係が改善していき、子供の問題行動が収まってきました。お手伝いの機会も増えてきました。それから、働く意欲が湧いてきたり、家の中もきれいに保たれるようになるなど、たくさんの変化を実感しています。
「もう一人で頑張らない」と約束して
一人でよく頑張ってるよ
37歳にして初めて心の安全基地を持ったことで、今更ながらに人と繋がること、人に甘えることの大切さを痛感しました。誰かから褒められたり、共感されることは、人が生きていくうえで、非常に大きな支えになることも知りました。
もう、これ以上頑張らないで。
もう、これ以上傷を放置しないで。
もう、これ以上一人にならないで。
全ての悩みは解決していけるから。